吾輩は猫である-夏目漱石-

吾輩は猫である (角川文庫)

吾輩は猫である (角川文庫)

やっと読み終えた。
約二週間、ほぼ毎日読んでやっとだったのは、500ちょいというページ数とあまりに変わらないテンポのせい。佳境というのはないのかな〜と思いながら読んでいました。
・・・が。
496ページにきて、最後までちょっと辛抱しながら読んできて良かった〜と思いました!
それまでも、吾輩の人間観や皮肉が面白くて所々少し笑いながら読んでいたし、夏目さんの観察眼の鋭さはなかなか有り得ないと実感しながら読んでいたのですが
その496ページからは、もう感動しました。
こういうシメだったのかあと思って、テンポの変わらないのに飽きて途中で止めていたらこのラストの良さも分からなかっただろうなあと。
すごいです。
語彙数が少ないのでやっぱりすごいとかしか言えないのですが、すごいから将来必読必須です。
5年くらいしたら自分がこの作品をどう感じるかが知りたいです。

疑いようもなく名作、この前よんだこころとはまたかなり違いますが、すごさはあんまり変わらない。